《無上感激》
愛子の暮らす寺には半分しか絵が描かれてない不思議な襖があった。
本当は天女が描かれるはずだったというその襖。
「そんな絵を描けるようになりたい!」
な~んて、幼い頃は思っていけど、17歳になった愛子は将来の夢も展望もない。
そんな愛子の前に突然、謎の男が現れた。
「かっちけねえ!」なんて江戸言葉を話し、着物姿で褌をはいた変態男。
住職である祖父の一存で、寺で寝泊まりすることになり、「冗談じゃない!」と怒っていた愛子だったが、ぶっきら棒な彼の優しさに気づき、次第に惹かれていく。
やがて、明らかになる彼の正体は――。
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