《夜這いする七人の孕女》
今宵も甘美な夢が訪れる……
部屋から漂う甘い匂い。
雅也は夢を見ていた。
それはただの夢ではなく、出会ったばかりの女性が淫らに迫ってくるという内容のものだった……。
母子家庭で育ってきた雅也は、ある日、音信不通であった父がなくなったという知らせと腹違いの妹がいると言う内容の手紙を受け取る。
彼は戸惑いながらも、事実を確かめようとして父の故郷の島へと向かった。
手紙の差出人である宮倉由乃は、亡くなった雅也の父の跡を継いでこの島の当主となって欲しいという。
突拍子な話に結論を出すことが出来るはずもなかったが、無医村であるこの島に、医者としてしばらく滞在することにした。
そして、雅也はその晩から毎日のように淫夢を見ることになる。
淫夢の余韻を覚ます為に海岸まで来た雅也は、そこで百瀬麻希に出会う。
麻希は雅也に対して冷たい態度を取る。
村の全員が雅也を歓迎していないことを認識させられる。
そして夜が訪れる。
甘い匂いと共に現れたのは百瀬麻希であった。
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