- 地區:日本
- 動畫種類:TV
- 中文名稱:MIX:明青故事 第二季 ~第二個夏天,邁向晴空~
- 原版名稱:MIX MEISEI STORY 2ND SEASON ~二度目の夏、空の向こうへ~
- 英文名稱:Mix: Meisei Story 2nd Season - Nidome no Natsu, Sora no Mukou e / MIX Season 2
- 其它名稱:MIX MEISEI STORY Season2 / MIX 2ND SEASON ~第二次的夏天,向著天空~ / MIX:明青故事 第二季 ~第二次的夏天,向著天空的另一方~
- 首播時間:2023-04-01
- 播放狀態:完結
- 標籤:校園 / 運動 / 青春 / 戀愛 / 漫改
- 原作:あだち充「MIX」
- 監督:神谷智大
- 腳本:北条千夏 / 森地夏美 / 冨岡淳広 / 福嶋幸典 / 山田健一
- 分鏡:永島昭子 / 西森章 / 神谷智大 / 吉川博明 / のなかかずみ
- 演出:伊藤史夫 / 吉村朝陽 / 和田卓也 / 森田侑希 / 神谷智大
- 動畫製作:OLM
- 製作協力:Studio Bus / NAMU Animation / サンシャインコーポレーション / Elias / Studio Pistis
- 製作:MIX MEISEI STORY 製作委員会
- Copyright:©あだち充 / MIX MEISEI STORY製作委員会 2023
- 系列:TOUCH 鄰家美眉
- Rating:12+
《MIX:明青故事 第二季 ~第二個夏天,邁向晴空~》
明青学園が何かと騒がしい。
負けられない明青学園には、頼もしい 新入生たちがやって来る!!
しかし やって来るのはそれだけではないようで...?
2年目の夏に向けて、投馬と走一郎の、
新たなドラマが大きく動き出す。
「タッチ」ファンにはたまらないシーンも ちらりほらりと...
立花兄弟、高校2年の夏...!
今年の夏は...今年の夏こそ...!
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第1話 請多多指教了
東東京大會半決賽,明青學園的投馬和東秀高中的三田進行了激烈的投手戰。比賽以投馬的暴投為契機,東秀高中進入了決賽。過了一段時間,勢南高中的西村來到了立花家。在東京奧運會決賽中擔任投手的西村對對手東秀高中派出了第二、第三名投手錶示不滿。王牌選手三田在半決賽中投出了14次延長賽,西村說自己幾乎沒有參加決賽,所以情緒沒有高漲,對此投馬大喝一聲:“不要把輸掉比賽的責任歸咎於別人。”。另一方面,跑一郎發現了春夏拔草的身影,來到了明青學園的棒球部球場。最近,希望加入棒球部的人增加了,春夏好像很為難。因為東京奧運會的活躍表現而備受矚目,很多學生不知道棒球,但誤以為只要進入棒球部就能成為受歡迎的人。“不可能成為戰鬥力”春夏看起來很吃驚。但是,走一郎在入部申請中發現了某個人。看著春夏和走一郎的身影,立花家的電話響了。對方是母親的真弓“發生交通事故在醫院”。接到電話的音美說“好像不是什麼誇張的東西”,但是在催促“馬上去醫院”的西村的推動下,投馬和音美去了醫院。結果,受傷的是一起走的人,真弓好像什麼都沒有。走在醫院走廊上的投馬被傷痕累累的錦緞搭訕。說話的第二天,在學校看到了被拒絕加入棒球部的錦的身影……
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第2話 不要管我
雖然是向受傷增加來上學的錦打招呼的投馬,但是被推開了“不要管我”。錦緞的臉上傷痕累累,但手上卻沒有翻身的痕跡。感覺錦的身體比暑假前更緊張的投馬,向今川傳達了“那個傷是吵架嗎?”的疑問。回想起來,錦在毆打教練後退社的初中部的情況也有可能是投馬造成的。另一方面,也有瞄準訓練中的錦標的不良少年。因為想和自己動手而生氣,所以經常襲擊錦。掃除這些不良少年的是關心他的二階堂。到最後也不放棄加入棒球部的錦的想法也相通,今川告訴他“臉上的傷治好了就來練習吧”。錦也加入了,被認為是進入軌道的明青學園棒球部。但是2年級的空白是相當大的,理想的狀態是在秋季大會結束的11月。不僅是錦緞,投馬也不是狀態很好。如果真的以甲子園為目標的話,也會有人說,不是抱怨古奇古奇選手的比賽的大山教練,而是應該尋找更好的教練。但是看了大山導演的筆記的今川他們,注意到了一件事……
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第3話 以為現在是幾月!?
迎接3月,在明青學園中等部也舉行了音美們的畢業典禮。被駒說“音美成為女高中生是學園愛情喜劇解禁”,總覺得是一匹軟綿綿的投馬,結果還是和往常一樣的立花家。那個時候的赤井家,父母很高興看到在甲子園活躍的哥哥智仁的身影。另一方面遼由於「不去支援」的一味有什麼想的地方的情況。之後過了一段時間的某一天,音美和朋友們一起去公園賞花。但是,即使到達了被指示的地方,也沒有其他的參加者,附近也沒有可以賞花的地方。送來地圖的亞里沙,即使被其他的參加者問到音美們的事情也會迴避話題。好像在策劃不能參加賞花。在這種情況下,聽到了警車的聲音,賞花的客人們開始嘩啦嘩啦地說:“刺傷店員的便利店強盜拿著兇器逃走了。”。犯人前往的地方,是亞里沙引導音美他們的地方——!?
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第4話 去拉攏那小子
迎來新年度的明青學園棒球部。說起新戰鬥力,只有夏野左右,原本的成員們也不是很穩定。在這樣的練習中,錦好像在畫廊裡看到了中等部棒球部的黑柳教練。另一方面,音美被亞里沙找了個不記得的藉口。原以為遼加入了足球部的亞里沙,作為經紀人提交了入部申請。但是沒有遼的身影,亞里沙對有影響力的音美說:“趕緊進入足球部吧。”。但是,音美髮現了在院子裡說話的投馬和遼的身影,傳達了“可能晚了”。結果,遼加入了棒球部。音美也從以前開始就注意到了,並沒有那麼吃驚。不久前,投馬和智仁看到了在擊球中心練習的遼的身影。遼不打應該喜歡的棒球,是因為智仁一直在打。無法填補的1年之差,以及2人之間的隔閡成為決定性因素的是遼將自己珍視的狗與交通事故相吻合。身心俱疲的智仁在想著“該怎麼道歉”的時候錯過了道歉的機會,至今一直無視。智仁留下這樣的話,就離開了。然後遼加入了的明青學園棒球部新的變化……?
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第5話 幹嘛?可疑人物
這幾天,在明青學園附近有可疑者被目擊。在這種情況下,學校生活也和平時一樣。新年度的班級更換也結束了,投馬被棋子宣傳生日。第二天,在社團活動樓發現了準備驚喜派對的棒球部員們的棋子很興奮,但那是春夏的生日派對。忘記了棋子生日的投馬,拜託音美買了棋子用的蛋糕。但是不管怎麼等音美都沒有回來,來叫她的是走一郎。慌忙離開家的投馬和走一郎看到的是在醫院和警察在一起的音美。被打瞌睡駕駛的車衝入了的音美,是在馬上路過的男人幫助膝的擦傷。那個男人雖然被車撞了,但全身都不正常……。之後,來到立花家的男人,從一個月前開始就喪失了記憶。看來這幾天在明青學園周邊被目擊到的可疑者的原形是他。在立花家照顧的他,不知為何好像很在意明青學園……?
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第6話 不是夢
這是明青學園對海旺西高中自夏季甲子園以來的練習賽。對去年的比賽中保留馬術感到不滿的海旺西高中的教練,在這次比賽中要求堂堂正正地進行不討價還價的認真比賽。明青學園的頂尖投手馬不停蹄地領先,而海旺西高中棒球部的隊員們也許是因為教練的壓力,不能很好地發揮。從立花家眺望那樣的比賽,音美的生命的恩人的記憶喪失的男人。男子確認了投馬從投手踏板上下來後,向來到立花家的西村打招呼說要和他打接球。兩人走到院子裡開始投投投接球,但是男人為了避開被投的球,進行了大暴投,怎麼也不認為是在打棒球……。過了一段時間,立花家的院子裡搭起了帳篷,男人在那裡過夜。這名男子似乎既沒有申請搜查也沒有被通緝,英介成為身份保證人定期去醫院。在這種情況下,男人說想去咖啡店。學生時代,因為覺得好像在這附近,所以好像想起了什麼……
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第7話 只是練習比賽吧?
健丈高中嚮明青學園申請了練習比賽。健丈高中似乎對有延展性的明青學園感到莫名其妙的毛骨悚然。大山導演拒絕說也不會特意公開自己的想法。但是完全沉迷於健丈高中的作戰,決定了比賽的日程。與與明青學園有因緣的健丈高中的對戰,以及從健丈高中申請的練習比賽,周圍的人都很嘈雜。當天,投手踏板上沒有王牌投馬的身影。參加比賽前的公路工作的投馬和棋子遭遇了搶劫犯。在確保了身份之後,協助了警察。不想透露手心的大山導演告訴投馬們“協助搜查是市民的義務,沒有必要慌張”。取而代之的是“普通投手”1年級的夏野。健丈高中的小宮山教練說:“第一次就破壞比賽吧。”。
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第8話 那就是王牌喔
明青學園和健丈高中的練習賽開始了。另一方面,偶然確保搶劫犯身份的投馬和棋子,在協助警察後被送到了球場。在那裡看到的是無失分堅持的夏野的身影。第4局初,在夏野的運氣即將結束的時候,投馬登上了投手踏板。雖然現在是全國區的健丈高中的擊球手,但是成長了的投馬的投球手和腳都沒有。但是在第7局初,再次輪到擊球位的智仁看穿了球,擊球越來越長。追著它的遼漂亮地接住了,明青學園平安無事。出局後回到長椅上的智仁無法接受的樣子。那不是被弟弟遼抓住的,而是把投馬的球“用那個反應打到那裡,只飛到那裡”。之後也被健丈高中的擊球員們抓住了球的投馬。不愧是健丈高中……小宮山導演也很安心的樣子。但是,健丈高中的擊球手們之所以能抓住球,是因為說出球種和路線的接球手跑一郎所為!
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第9話 勝敗!
練習比賽結束後,跑一郎和音美回到立花家。跑一郎說,為了讓健丈高中的擊球手能聽到投馬的球種和路線,他說:“投馬不要驕傲。”但音美卻說:“這是騙人的。”。跑一郎應該知道,他不是一個投馬會驕傲地放棄努力的男人。結果,跑一郎坦率地坦白說“因為嫉妒而欺負了我”。在這樣的家中,大山教練和英介的明青棒球部OB會很熱鬧。唱起校歌的兩個人。在院子的帳篷裡聽著那個喪失記憶的男人,被帶著哼著校歌……!?6月,在夏季地方大賽前的預測中,明青學園的前評價非常高。但是“明青學園的追逐”間崎卻一副不高興的樣子。聽了故事的失憶的男人問了理由,開始說在明青學園艾斯出現的時候會發生悲劇。走一郎和音美的親生父親澤井圭一,還有30多年前的“上杉和也”……說出這個名字的應該是喪失記憶的男人。他為什麼知道“上杉和也”?記憶到底會回來嗎……?然後夏天臨近了的某一天,在明青學園棒球部澆了拉麵的紅白戰開幕!
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第10話 別小看我!
明青學園棒球部開始了澆了拉麵的紅白戰!紅組、春夏隊和白組、大山教練隊拉著山雞分成固定的隊伍開始比賽。首先是白組的投馬,但是接球手野野村沒能抓住全力的球,不能像想象的那樣投球。另一方面,紅組的投手夏野看起來狀態很好。但是,在比賽中徒手抓住了球,就戳到了。紅組除了夏野以外應該沒有投手。這是白組的勝利!? 雖然這麼想,但登上投手踏板的是走一郎。而且,接球手在中學時代到跑一郎進入之前一直是正捕手的今川,成為了穩定的電池。到底,紅白戰的結果是⁉ 另一方面,來給圭一掃墓的真弓看到了站在墓前的男性。男性是明青學園的美術教師千本木,高中時代好像和圭一有什麼關係。在立花家從真弓那裡聽到這件事的英介,想要想起什麼……
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第11話 當作沒看見吧
帶著拳擊散步的投馬和音美被小說家月影渚老師春夏的母親大山綠及其擔當編輯叫住了。月影連載的高中棒球作品的展開陷入了苦戰,想問兩個人的話。主人公的家族構成是立花家本身,連載短篇用考慮了的話——這樣的事好象痛苦著。坐上擔當編輯駕駛的車看著外面的風景的投馬和音美,遇到了春夏打誰巴掌的場面。向月影報告後,被說“那個男人有脈搏嗎,真的不行的男人。我的女兒不會打無關緊要的男人”,更加困惑了……。另一方面,寄居在立花家的失憶男子,在公園被千本木搭話。他說,喪失記憶的男人“自稱是從澳門來的‘哈里馬’”“為了與邪惡組織戰鬥,來到印度的深山裡修行”。謎團越來越深。第二天,在學校春夏被招呼的投馬撲通一聲。因為春夏雙方都認為對方是跑一郎。那個跑一郎也睡懶覺,嘟嘟囔囔地自言自語在樓梯上快要受歡迎了,樣子很奇怪。在社團活動中也看不到心不在焉的練習狀態,朝著社團室的投馬遇到了憤怒地喊著“絕對不允許!”的春夏。跑一郎又來到了那裡……!?雖然投馬很慌張,但兩人只是為了出演文化節用的短篇電影而拼命記住臺詞。所有的罪魁禍首都是被電影研究會顧問灌了酒的大山導演……
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第12話 在呼喚我們
吃午飯的投馬被千本木搭話。4月調到明青學園工作的千本木,對投馬說:“我有話要說你的父親。”。千本木講述的是走一郎和音美的親生父親澤井圭一。去叫跑一郎,重新被說了的過去——東東京大會四分之一決賽的事。澤井和千本木接觸跌倒。千本木最終奪走了澤井的選手生命。聽了這話的走一郎說:“兩人都是受害者。”。擔心父親的跑一郎,也調查了對方之後的情況。千本木也受到了心靈的創傷,被眼前有人就會擅自停止的伊普斯所困擾,不能繼續打棒球了。之後,轉行到沒有接觸危險的田徑短跑。在那裡使才能開花了。跑一郎對千本木說:“對那件事最高興的也是澤井。就是這樣的男人。”。那場比賽的接球手是現在的棒球部教練大山,救援投手的兒子是王牌投馬,還有澤井的兒子是接球手跑一郎。跑一郎說:“澤井圭一叫來了想讓大家看到明青學園甲子園出場的人們。”。另一方面,音美被一直被視為眼中釘的亞里沙邀請參加生日會……?
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第13話 在這個季節
今年,全國高等學校棒球選手權·東京大會也開幕!種子學校的明青學園,做著作為初戰的對手的隊伍的偵察。大山教練和春夏面對的比賽內容給人的印象是“兩者都是”。另一方面,在投馬和跑一郎面對的野上高中VS白尾高中的比賽中,7局結束後以5分之差,從實力上看,野上高中更高。但是,白尾高中也是一支不放棄的比賽、一圈的長椅、高興地注視著這些選手的教練……投馬不由得說“這是一支想支援的隊伍”,是一支氣氛很好的隊伍。投馬發出很大的聲音很顯眼,兩人中途就回去了。雖然有分數差,認為首戰的對手是野上高中的投馬們,但之後被告知的是“白尾高中在8局9局追上,在延長賽11局中取得了再見勝利”。白尾高中的攻擊力、投手力都不太明顯,但包括練習賽在內,無論是贏還是輸,都幾乎是一支交鋒的球隊。對清掃活動和志願者活動也很熱心,在當地商店街的評價很好。聽了這些話的記憶喪失的男人說「如果在初戰中絆倒的話說不定是那樣的隊伍」,讓明青學園愛好者間崎感到不安。但是,間崎去應援的明青學園VS白尾高中的比賽,是單方面的。第6局比賽,勝者是明青學園!
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第14話 PART2
全國高中棒球錦標賽。明青學園的下一個對手是現在罕見的不良學生聚集的飛龍北高等學校。自由的校風,體格和運動神經都很好的人很多,在格鬥比賽中培養出了很多全國水平的選手。棒球部也是幾年前進入前8名的常客學校。但是多次被反覆的對外比賽禁止處分,3年前就任的戶井田教練被學校方面任命為徹底的改革。改革成功,成為有禮貌的隊伍的飛龍北棒球部……完全贏不了了。他們的堅強是粗魯和無禮的組合。由戶井田教練負責的飛龍北棒球部,不管是禮儀還是個人的技術和能力都是真的。戶井田教練說,這是創部以來最強的隊伍。明青棒球部的先發投手是還沒有很好地控制投球的夏野。大山教練承諾在被拿到3分之前不會改變。夏野的控制力似乎被飛龍北棒球部發現了,但即便如此,比賽也幾乎是由明青棒球部獲勝決定的。但是飛龍北棒球部沒有放棄的選手。實際上,戶井田教練和新校長髮生了爭執,如果在這次比賽中輸了,就辭去棒球部的教練職務。關於那份合同,校長對周圍的人信口開河,當然棒球隊員們也聽到了。比賽以明青棒球部的勝利而結束,但戶井田教練笑著說。到底簽約時寫的備忘錄的內容是……
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第15話 榮新?
飛竜北高等学校との試合が終わり、続いて発表された対戦相手は栄新高校。それは27年前の東東京大会準々決勝、走一郎と音美の実父・澤井圭一の選手生命が絶たれた試合の対戦相手だった。大山監督が当時のキャプテンでキャッチャーだったこともあり、千本木は「やりにくくないか?」と声をかける。当事者として心に傷を負ったままの千本木だったが、大山監督は呆れたように「何年経っていると思っているんだ? あの試合を覚えているやつなんかほとんどいない」と返す。公式戦での対戦は、その時以来。両校とも“出れば負ける”を繰り返していたためだったが、今年はどちらも久しぶりに戦力が整っていた。そんな中、グラウンドにはバッティングの調子が悪い遼の姿があった。芯を捉えず、大きく左にそれていく打球。そんな様子を撮影する亜里沙――その後、彼女が会って映像を見せていたのは遼の兄・智仁だった。遼の子供時代の写真と交換で、バッティングの様子を撮ってくることになっていたのだ。亜里沙はバッティングが上手くなるよう指摘してくれるのだと思っていたが、智仁は「今のまま力いっぱいのグリップでヒザを固くしたまま、内角を思い切り引っ張り続けてくれ」と言葉を残して去っていく。憤慨する亜里沙に対し、横で話を聞いていた間崎は「今の言葉をちゃんと伝えてやれよ」「仲のいい兄弟みたいだな」と声をかけるのだった。そして、それぞれが記憶と苦悩に向き合う明青学園VS栄新高校の試合が始まる。
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第16話 全力發揮!
27年の時を経て始まった明青学園VS栄新高校の試合。中々得点できない明青野球部員達に、動揺が広がっていた。その原因は大山監督の不安定な采配だ。27年前の試合中に起きた事故の当事者として、今回の試合を気にする千本木に「あの試合を覚えているやつなんかほとんどいない」と言葉をかけた大山監督。しかし今朝、その事故の夢を見てしまったことで気持ちがブレ、攻めの指示ができなくなっていたのだ。自身に言い聞かせるように、投馬へ全力プレーの指示を出す大山監督。一方の栄新高校。春夏の見立てでは、大山監督に悪夢がチラつくことでベースカバーが甘くなると読んで攻撃していたという。今回指揮をとっている監督は、当時、栄新野球部のキャプテンでキャッチャーだったのだ。強気な監督に対し、事故の話を聞かされたのか栄新野球部員たちの守備は控えめだ。そんな中で全力プレーの指示が出た明青野球部。チャンスを掴んだかに見えたが、姑息な隠し球で水を差される。果たして試合の結果は……?
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第17話 都與眾不同對吧
全国高等学校野球選手権・東東京大会のベスト8が決定した。すべてシード校という中で、世間が特に注目しているのは明青学園と、元・須見工業高校である健丈高校の対戦。30数年前の夏を体験した大人たちにとって2校の試合は伝説なのだ。一方、 “自転車に乗った怪しい男”が立花家周辺をグルグルしながら音美を探しているという噂がたっていた。音美がパンチの散歩中に出会ったその男の正体は、西村だった。明青学園のグラウンド周辺で投馬に見つかった西村は「勢南とやるまで残れるか心配になった」と言い訳をするが、ピッチングをする夏野の様子を見て何故かイライラしてきた様子。ついに指導を始めてしまう。どうやら夏野のピッチングは西村と似たところがあり、欠点が手に取るように分かったことで我慢できなくなったらしい。投馬は「アドバイスに見せかけて潰す気では?」と心配するが、西村の表情はただ純粋に野球が好きな少年のものだった。指導を受けた夏野のピッチングは果たして……? そうして始まった東東京大会準々決勝。多くの期待を寄せられている明青学園と健丈高校、その注目のせいか実力はあるものの過小評価を受けている勢南高校。準決勝に駒を進めることになるのは、どの高校か?
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第18話 那是誰?
全国高等学校野球選手権・東東京大会、準決勝に駒を進めた明青学園の対戦相手は勢南高校だ。ピッチャーの西村を攻略するため、明青学園野球部はフォームや球質の似ている夏野を練習台にすることに。“仮想西村”相手に調子が良さそうな部員たちを見て、満足げな大山監督。しかし、走一郎の提案で“もっと西村に似せた”夏野のボールを、部員たちはまったく打つことができなくて……!? 一方の勢南高校。対戦相手が決まってからほとんど寝ていない西村監督は、明青学園の資料を読み込み、とても嬉しそうだ。西村監督にとって特別な試合。その様子を見ていた部員たちは、勝利を誓っていた。超満員の明治神宮球場で、ついに始まった準決勝! 第一試合、健丈高校VS東秀高校。結果は5対3で健丈高校の勝利となったが、東秀高校が何度も追いつく様子は観客を魅了した。そして第二試合、勢南高校VS明青学園。西村監督は投馬の投球を研究しており、勢南高校野球部の実力を冷静に判断した結果、今回の試合に自信をのぞかせる。そんな中、マウンドに立って投球を始めた投馬。その姿を見た西村監督は呟く「あれは……誰だ?」
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第19話 表情真棒呢
全国高等学校野球選手権・東東京大会、勢南高校VS明青学園の準決勝が始まった。調子の良さそうな投馬のピッチング。本人は「いつも通りだ」というが、試合に向けて投馬を研究していた西村監督と球を受け続けてきた走一郎は、突然の変化を感じ困惑していた。一方の西村も150km超えのストレートで明青打線を抑えていく。さらに、西村のカーブは走一郎を翻弄するほどになっていた。今までのデータがまったく役に立たない圧巻のピッチングが続き、ついに3回が終了しても両者無失点。ボールがバットにあたって前に飛んだだけでも大歓声が上がるほどの試合が続く中、勢南高校キャッチャー・田所が西村の球を捕り損ねたことで、明青学園の駒が初めて塁に出る。それでも闘志は衰えず、錦の送りバントは西村の送球によってダブルプレーとなる。激しい投手戦。果たして、決勝に進むのはどっちだ?
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第20話 最佳比賽
東東京大会準決勝第2試合は、西村と投馬の激しい投手戦が行われ、打たれても守備がしっかりとカバー。7回表まで両者無失点となっていた。投馬のパーフェクトゲームが見えてきたことに沸き立つ球場。そんな中でも投馬と走一郎は、冷静に目の前のバッターだけを見ていた。続く7回裏。西村の高速スライダーをかろうじてバットに当てた遼が塁に出る。初ヒットに盛り上がる観客たち。大山監督は2番バッターの室谷にある指示を出す。誰もが送りバントだと考えていたが、打席に立った室谷はフルスイング。当たり損ないのダブルプレーだけは避けたかった大山監督は、ランナーをそのままにして3番バッターの走一郎の長打に賭ける方が点につながる可能性が高いと考えていた。しかし、それを考えていたのは相手も同じ。走一郎は申告故意四球で塁に進むことになる。続いて打席に立った今川。西村がボールを投げようと足を上げた瞬間、遼と走一郎が走り出す。ダブルスチールは成功し、明青学園はワンアウト二塁、三塁というチャンスを掴んだ。「バットにさえ当たれば何かが起こる!」という大山監督の希望を受けた今川は、球を見事に打ち上げる。「外野まで飛んで犠牲フライ!」と叫ぶ大山監督をよそに、球は外野の芝生に落ちた。今川はタッチアウトとなってしまったが、遼と走一郎はホームイン! ついにこの試合初めての点が明青学園に入った。8回表、投馬の投げたボールは157km。打席に立った西村は、絶好調の投馬に翻弄されて終わるかと思われたが……。ついに勢南高校VS明青学園の試合が決着する!
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第21話 還差一步
東東京大会準決勝第2試合、勢南高校VS明青学園。激しい投手戦の結果は、明青学園の勝利で幕を閉じた。明後日の決勝戦、明青学園が戦うのは元須見工業高校の健丈高校だ。30数年前、多くの野球ファンに鮮烈な記憶を残した決勝戦が再びやってくる。特にこの戦いを心待ちにしており“今、世の中で一番舞い上がっている男”英介に電話をかける大山監督。しかし、その電話をとったのは音美だった――。その後の立花家。「トイレットペーパーを買い忘れた」という真弓の代わりに薬局へ買い物にやって来た投馬は、記憶喪失の男に出会う。彼自身の記憶が戻ったわけではないが、周囲の情報から自身が“原田正平”であること、“家族らしい連中”と過ごしていることを聞く。原田家に案内され、食事をご馳走になった投馬。そこで原田に声をかけられる「ちょうどこの時間だったな。勢南戦でおまえが西村にホームランを打たれたのは」――そして、父親である英介が亡くなったのも。
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第22話 沒有變
東東京大会決勝戦。健丈高校と戦う明青学園のピッチャーは夏野。投馬はというとレフトを守っていた。実の父親である英介を失い、試合には参加しているもののどこか上の空の投馬。この試合で投げさせないと判断したのは、誰よりも投馬のことを分かっている走一郎だった。「投げさせてほしい」「同情して手加減してくれるかもしれない」と自虐的に頼む投馬だったが、「そんな試合をお前の父親に見せたいのか?」という大山監督の言葉に返事をすることができない。夏野は9回3失点と健闘したものの、全国高等学校野球選手権・東東京大会は健丈高校が勝利したのだった。その数日後、友人を亡くしたことと試合に集中できなかった後悔で、ヤケ酒をしている大山監督の姿があった。「飲まずにはいられない」という大山監督の姿を見ていた春夏は「飲めない投馬たちはどうすればいいのか?」と立花家を心配していた。しかし学校で会った投馬は、これまでと変わらない様子だ。春夏は「元気そうでよかった」と安心するが、走一郎によると大切な真弓の誕生日を忘れるなど、どこかぼんやりと日々を過ごしているらしい。あの日、英介を襲ったのは心筋梗塞。会社の健康診断でも毎年全く異常がない、健康を絵に描いたような英介の死は誰にも予測できない突然のことだった。英介の出てくる夢にうなされて眠れず遅刻が増えているものの、部活に参加し変わらない投球を見せる投馬。明青野球部の新キャプテンになった走一郎。慣れない禁酒生活を始めた大山監督。それぞれが少しずつ変化していく中、向かうは秋季大会――。
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第23話 我不要
大山家では、突然「泊りで温泉旅行に行く」と言い出した月影先生の話題になっていた。ここ最近、父・英介を失った立花家へ行き真弓と話をしており、月影先生なりの気遣いだということだ。一方、家族や友人たちに会っている記憶喪失の男こと原田は、明青学園を訪れていた。千本木も在学時の記録を探していてくれていたが、不自然なことに何も残っていないらしい。謎は深まるばかりだ。当時、ボクシング部に所属していたということで部活を覗きに行き、そこでたむろしていたOBをボコボコにしてしまう原田。「もう少し体を動かせば思い出せそう」というところで、キャプテンの大橋も餌食になってしまう。そして迎えた土曜日。真弓を温泉旅行に送り出した音美は、キッチンで夕食の準備をしていた。投馬が帰宅し、大山監督とミーティングをしている走一郎が戻ってきてから食事を始めようと話していた時、電話が鳴る。それは走一郎からで「OBに差し入れされたビールを大山監督が飲んでしまい介抱している」というものだった。その流れで、大山家の夕食をご馳走になることになったようだ。投馬と音美は二人だけでの夕食をスタート。話は自然と英介のことになる……。
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第24話 拜託你了喔
真弓は月影先生と温泉旅行、走一郎は大山家で食事。それぞれ予定ができたため二人で過ごすことになった投馬と音美。英介について、走一郎について、そして初めて会った時の話……二人がコーヒーを飲みながら過去を振り返っていると、庭に何者かが侵入してくる。それは酔っぱらった原田だった。酔ったことで、ずっと生活していた庭のテントに帰ろうとしてしまっていたのだ。投馬と音美が二人で過ごしていたことを知った原田は「悪いことをした」と英介に線香だけあげて帰ろうとする。見送るため玄関へやってきた音美に、原田は「投馬を頼んだぞ」と声をかけるのだった。そうしてやってきた秋季大会。三年生の抜けた新体制で挑む明青野球部は、新メンバーも頑張っており絶好調! しかし、江戸川区野球場で始まった明青学園と南多良高校の試合でマウンドに立っている夏野は、投げる球を打たれ続けていた。相手が打線チームとはいえ、大山監督も思わず「打たれ過ぎ」と言ってしまうほどだ。その様子を見ていた投馬は「全体的にボールが高い」と指摘する。夏野の持ち味は“低めにコントロールされたキレのいい球”。それが見られない上に、抜け玉や逆球も多いのだ。ピッチャー交代となり投馬がマウンドへ。結局、試合は11対4で明青学園がコールド勝ちとなった。英介の想いを背負う覚悟ができた様子の投馬。悪夢にうなされ学校に遅刻することが増えていたが、音美が起こしに行くとしっかり目覚めており、真弓の話では朝食も食べきるようになったそうだ。真弓に見送られ、一緒に登校する三人。立花兄弟は今日も元気だ。